About | Dept. of Systems Medicine, School of Medicine, Keio University

ご挨拶

顔写真等 坂口光洋記念講座は、慶應義塾大学医学部1940年ご卒業、故坂口光洋先生の寄贈による慶應義塾医学振興基金の事業として、慶應医学賞とともに設立されたものです。発生・分化生物学講座(須田年生教授)、再生医学講座(福田恵一教授)の2講座で運営されて参りましたが、福田教授が循環器内科学教授就任のため転出され、講座が終了いたしましたので、2012年2月1日付けでシステム医学講座が新設されました。
システム医学講座では、以下の二つの意味で「グローバル」ということを研究の柱にしています。一つ目は、20年間米国の大学とNational Institute on Aging, NIH (米国国立老化研究所)で研究室を主催してきた経験を生かして、研究・医療人材育成を含む様々なグローバル化・国際化に貢献していくことです。二つ目は、大量の情報(ビッグデータ)を統合し、大局的(グローバル)に物事を視るという観点から医学・医療を展開する「システム医学」です。ここでは、「システム思考」という考え方と、「システム手法」という研究手段を柱に、生命現象の「部分を見ると同時に全体像をとらえる」研究を推進しています。このような研究手法は、生物学研究においては「システム生物学」と呼ばれていますが、我々の講座は基礎研究だけでなく、病気の診断法や治療法の開発など臨床医学への応用にも積極的に取り組んでいるため、「システム医学講座 (Department of Systems Medicine)」と名付けました。
システム医学講座では、細胞・遺伝子の大規模網羅的解析、コンピュータによる大容量情報処理・シミュレーションなどを技術的な軸として、幹細胞の老化・若返り・分化制御等を通じて再生医療研究に取り組んで行きます。更に臨床遺伝学・画像解析などのためのコンピュータ・アルゴリズム開発を通じて臨床に直結した情報科学も推進いたします。

システム医学講座教授 洪 実